8月26日…ちょうど28年前のこの日に当時のプロレス会では、夢と呼ぶにふさわしい大きなイベントが行われた。
まだ金曜・土曜のゴールデンタイムにプロレス中継が放送されていた時代。
最早、不可能と誰もが思っていた馬場&猪木のBI砲タッグが実現する。
当時の3団体とフリー選手が参加し、会場の日本武道館は本当にひとつも空席の見当たらない完全フルハウス。
水増し発表が当たり前の現在では想像すらできないだろう。
本格的に会場でのプロレス観戦をするようになってから間もない中学一年生の自分は当日券を求める長蛇の列にいた。プロレスを生観戦する友人は、ひとりだけいたが、夏休みも終わりに近づき、朝の6時から半日も並んでチケットを手に入れるのは…と敬遠されてしまう。
結局、ひとりでこの歴史的イベントの目撃者となるのだが、第一試合からほぼギッシリのファンが、レスラーの一挙手一投足に集中する、いつもと違う空気には全く中だるみすることもなく会場を後にした。
この日、ファンが印象に残ったシーンを聞かれると、セミファイナルの6人タッグで鶴田・藤波・マスカラスが放ったトリプルドロップキックを挙げることが多かった気がするが、個人的には坂口征二とのシングルマッチに抜擢されたロッキー羽田がその体格に加え赤パンツがかぶってしまったことも相まってか、見劣りしないパワーファイターぶりを見せてくれたことだった。